2010年03月26日

歌舞伎を観て来た

Twitterには書いたんだけど、歌舞伎を観て来た。普段は、幕身の1000円くらいの席から観るのだけど、4月でさよならということで記念に一階席から見物。

三本立てで、一本目は菅原伝授手習い鏡から加茂堤。親王と姫の密会現場で起こるどたばた騒ぎを30分ほど。親王を側近桜丸を演じる梅雀の演技が軽妙ですばらしかった。いつも思うけど、ああいう軽さはなかなかでないんだよな。

2本目は、楼門五三桐より、五右衛門と真柴久吉の対立を描いた名場面中の名場面。

幕が落ちると、真っ赤な原色お寺と、桜満開の背景と、桜吹雪が目にあざやかに写る。2階にいる五右衛門がキセル片手に「絶景かな、絶景かな!」と大見得。そして舞台がせり上がって下の絵と、まったく同じ場面に。

Sanmon_Gosan-no-Kiri.jpg

吉右衛門の五右衛門最高!

3本目は、女暫。玉三郎と菊之助が最高だったけど、全体としてまったり。中だるみ。歌舞伎でもつまらないものはつまらないんだなぁ。
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2010年01月25日

IMAX3Dのアバターを観て来た

ここの記事に触発されて、川崎109シネマズまでIMAX3Dのアバターを体験するために行って来ました。

いや、楽しめた。

まず、噂の3Dについては、ジャングルの質感がすごいすごい。葉っぱとか触れそうとおもったよ。思わず破片が飛んで来たとき、さけちゃった(笑)ただ、シーンによっては3Dが逆に感情移入の邪魔をするね。あと、字幕で観たんだけど、3Dについては吹き替えの方がいいかも。文字のおかげで映像に集中できないんで。

映画のストーリーについて、やや子供向けかな。家族で行くと楽しいかも。よく、もののけ姫に例えられるけど、比べてはいけない。全然違う。両方確かに戦争ものだけど、もののけ姫は戦わない道を探し続けるも最後は大河に飲み込まれる話で、アバターはカッとなった主人公が大戦争の引き金を引く話。

お、違いを一言で表現できて嬉しい。こう書くと宮崎駿のひねくれっぷりとジェームズキャメロンの単純さが際立つね。

あと、映画全編に流れているセクシズムもすばらしいです。CGが皮膚感覚に迫ってくるレベルなんで、こういう表現が可能になったんだと思う。ポニュとアバターが手法としては真反対だけど、両方突き抜ければたどり着けるところは同じということかな?

総じて良くできた娯楽映画でした。
必見とまでは言えないけど、3D談義もできるし楽しいんで観てみてはどうでしょうか?
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2009年10月07日

オテロ@新国立劇場


otello.jpg先週末、オペラオテロを新国立劇場で見てきた。
オテロは、シェイクスピアのオセロを元に、ヴェルディが書き下ろしたオペラだ。

オセロは、男の嫉妬劇で、黒人差別や出世競争、情欲や不貞といった言葉がテーマの作品だ。

戯曲は最高に面白い。しかし、これが演劇になるとなかなか難しい。理由はオセローがぐずぐずのダメ男になってしまいやすいことと、オセローを罠にかけるイアーゴの悪の美学が表現できる俳優がなかなかいないことがある。

オテロでは、これをどう料理するのか楽しみに出かけたのだが、どちらも中途半端に終わった。

さらに、ヒロインのデズデモーナが思わぬ阿婆擦れで、びっくりしてしまった。あれでは作品が成立しないではないか。どこをどう読んだら、ああいう役作りになるのか。まったく理解できない。先入観を取り去って、ああいう阿婆擦れでも成立するだろうかと問い直してみても、やはり無理だった。

今回は俳優のせいももちろんだが、演出がひどい。マリオ・マルトーネは戦犯扱いでよい。ちょっと作品に対して出しゃばりすぎだ。そんなに自己主張をしたい年頃でもあるまいに。

期待していただけに、残念だった。

ただし、演劇と違ってオペラは外れても苦痛をあまり感じない。演劇は外れると、恐ろしく疲れるのだが、その辺はさすが伝統芸能というべきか。
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2009年06月22日

チェネレントラ

CENERENTOLA.jpg新国立劇場でイタリアオペラ「チェネレントラ」(ロッシーニ)を観てきた。本当に素晴らしかった。こんなに面白いオペラは初めてだったかもしれない。

「チェネレントラ」は、シンデレラとほとんど同じ内容で、イタリアらしいセンスの良いコメディーだ。

明確な演出コンセプトはぶれがなく、立ち位置、美術、小道具、衣装、照明、演技に隙がない。若い演出家は、個人的な功名心から独自の解釈を入れたがるものだが、ジャン=ピエール・ポネルはそんなこと一切介さない。ドーンとしていてそれがいい。

歌手も当然素晴らしく、主役はもちろんだが、わきを固めるダンディーニ役のRoberto de Candiaには心から笑わせてもらったし、周りの合唱隊に至るまで実に穏やかで和やかに洗練されていた。これぞコメディーという配役。

最近、舞台に足を運ぶことが少なくなっていたのだけど、また通いはじめることになりそうだ。
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2008年12月01日

村上隆の冷たい宇宙

mtakashi.jpgよく芸術について、お勧めとか意見を求められる。その中でもよく話題に上るのが、村上隆だ。

正直、日本での評判はよくない。日本を代表するようなアートディレクターの方に意見を伺ったことがあるのだが、やはり渋い顔をしていた。自分の評価と海外からの評価がかなり乖離しているからだろう。

僕は、彼の作品を見ると、「ああ、なんて現代を象徴しているんだろう」と思う。なんというか、やさしさがないのだ。ただ、そこで主張している、そんな印象だ。

klee.jpg 同じような平面的な絵画のパウル・クレーと比較してみると、そのやさしくない印象が際立つだろう。

スーパーフラットと呼ばれる彼の画法は、日本の伝統的な絵画技法を用いているらしいので、日本の伝統的な写楽と並べてみた。どのような印象の違いを感じるだろうか?ぼくには、写楽には人間味を感じるが・・・。syaraku.jpg

芸術は、ただ自分の内面から湧き上がってくる衝動にしたがって表現するしかない。そして、その衝動は、その社会に生きる人間そのもの、もしくは社会・宇宙そのものが支配する。

現代の形はたぶん、村上隆的なのだ。そういう意味で、村上隆の表現した「現代の形」は実にリアリティーがある。おそらく、歴史に名を刻む芸術家として評価されるだろう。好き嫌いは別にして。

しかし、現代がいくら冷たいとは言え、もうすこし優しさや厳しさを含んだ多面性があるのではないかと思う。そういうものを感じることができれば、ぼくも彼が好きになるんだろけど、そんな日は来ないだろうなあ。
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2008年10月26日

UNIQULOCK



http://www.uniqlo.jp/uniqlock/

ユニクロが提供するブログパーツ。モダンダンスだと思うんだけど、センスいいなぁ。
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2008年10月06日

カミーユ・ピサロの温情

pissarro.jpeg

フィラデルフィア美術館に所蔵されている絵画に、カミーユ・ピサロの「ラクロワ島、ルーアン霧の印象」がある。一年ほど前にフィラデルフィア美術館展が東京都立美術館で開催されていた時に見ることができた。

本当に感動した。

彼の画は、優しさに満ちている。同時代の印象派の絵画の中でも、おそらくもっとも優しい印象の画を描く画家だ。

ピサロの出自は名前からもわかるようにユダヤ人だ。当然宗教もユダヤ教のはずだが、差別を逃れるため表面上はキリスト教に改宗していたようだ。こういう特殊な宗教観や民族観がキリスト教を背景に持つ他の西洋画家と、一線を隔す印象を与えるのかもしれない。
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2008年09月08日

ホーチミンの水上人形劇

今年の春に、ベトナムに経営者仲間で遊びに行ってきたのだけど、その時に出会った、演劇が最高に面白かったので紹介します。それが、ベトナムの古典芸能の水上人形劇です。

122.jpg
この写真は田植えをしているところ。濁った水の上で、ちゃめっけたっぷりなキモカワイイ人形が動きまわります。どうやってるのか、ぜんぜんわかりません。

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こっちは、演奏者です。反対側には歌とセリフを担当している役者さんがいます。

平日は外国の観光客ばかりで、土日には現地の人もたくさん足を運ぶんだそうですよ。

ベトナムの水文化と、ちゃめっけのある性格がよく表れている芸能です。ベトナムでしか見れないと思うのですが、遊びに行かれた時はぜひのぞいてみてください。最高だと思います。

youtubeにもあったので、貼っておきますね。2:40あたりから竜が踊ります。
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2008年08月28日

ポニョが賛否両論なわけ

ポニョについてのyahoo!映画批評を覗くと、見事なまでに賛否両論です。

まあ、そうだろうなぁというのが感想です。個人的には、ポニョは宮崎アニメの最高傑作の一つだと思いますが、見る人を選ぶだろうなぁとも思います。なんというか、灰汁が強いのです。

はまる人には最高の作品でしょうし、そうでなければ宮崎駿はここまで落ちたかと映るでしょう。そういう作品です。

だから、最高だからみんなにおすすめとも言えないし、観なくていいよとも言えないですね。強いて言えば、子供はきっと喜びます。大人の男性にはとくに難しい作品かもしれません。

谷川俊太郎の「もこ もこもこ」は、子供がすごい反応を示す作品です。こんな感じで子供向けです。無理して理解しても面白くも何ともない作品です。以下、引用。

しーん

もこ

もこもこ にょき

もこもこもこ にょきにょき

ぱく

もぐもぐ

つん

ぽろり

ぷうっ

ぎらぎら

ぱちん!





ふんわ ふんわ ふんわ
ふんわ ふんわ ふんわ

しーん



もこ

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2008年08月25日

崖の上のポニョ

ぽーにょ♪ぽーにょ♪ぽにょ♪さかなの子♪

ポニョの強烈なエネルギーに酔ってしまいました。できればスクリーンで観たい映画ですね。

この映画はとにかくポニョの強さが印象的です。あまりに強くてたくましい。全力で生きて、全力で恋します。最後の幕切れは、その象徴でしょうか。我慢できずに自分から(><)恋する乙女はすごいですね。

彼女と宗介は将来どうなるんでしょうか?ぼくは、結婚は無理だろうと思うのですが、みなさんはどう思いますか?
posted by Kagege at 03:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・芸術

2008年08月11日

変面

中国の伝統芸能に変面というショーがある。その中でもトップレベルにあると思われるショーの映像。不思議さだけでなく、その演武の美しさも素晴らしい。中国の文化レベルは、間違いなく世界最高レベルだと思う。

posted by Kagege at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・芸術

2008年07月28日

京劇最高

0807_02.jpg昨日、横浜の中華街にある大世界で、京劇を観てきました。「水滸伝」の女性戦士の大立ち回りを見せてくれました。すごくかっこよくて、品があって、優美で、素晴らしいの一言です。感動です。横浜中華街へお越しの際は、ぜひ見に行かれることをお勧めします。上演時間30分です。本格的なのが観たいなぁ。

ところが、その日に見た有名人の出ているもう一つの小劇場は、ダサくて、下品で、ひどいもんでした。なんだあの演出と脚本は?お笑いに徹するなら、徹すればいいのに、お笑いだけじゃないよ、実は深いんだよという気どりを見せるのがうっとおしい。哲学は全然深くないのに、それをわけのわからない言葉遊びで難解にして、虚勢を張っているだけだ。中身なんてなんにもないんだから、馬鹿に徹すればいいのに。

「輪廻転生の解脱」がテーマなんですが、まずそのテーマに共感しない。日本の宗教感には、祖先崇拝はあるが輪廻はないぞ。中国が舞台だとしても、チベット密教以外は関係ないはずだ・・・。まあ、背景や歴史を換骨奪胎して、組み替えるというのは現代演劇では常套手段なので、そういう風に見ようとするのだが、いかんせん、質が悪い。自宅で27時間テレビのさんまさんを見ていた方が楽しかったに違いない。

そうそう、さんまさんを見ていて思うんだけど、お笑いって、もうオーケストラの域に達してるんだね。芸人さんという楽器の奏者がたくさんいて、さんまさんがメロディーを奏でさせている、そんな風に見えきたよ。ほんとさんまさんは天才。
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2008年07月09日

藤原竜也の「かもめ」を観てきた

時間はぜんぜんないのだけど、どうしても観てみたかった藤原竜也、鹿賀丈史共演の「かもめ」を観てきた。

「かもめ」は、若く多感な青年作家が生きる意味を見失い、青春しちゃって自殺する話。ぼくが「かもめ」を観るときのポイントにしているのは、この自殺にどれだけ説得力を持たせられるか、だ。

藤原竜也の青年作家ははまり役で、ああこいつなら死ぬなと、最初からわかるのだから大した物だ。常に色気があって、いい役者なんだと改めて思った。

彼が死に至る動機は、複雑なようでいて(チェーホフはそう気取ろうとしているけど)、実は単純だ。女に振られた、それだけだ。にもかかわらず、その動機が不鮮明に終わる。ひょっとすると演出の意図によって、自殺の動機に時代性を加味して別に焦点をあてた可能性があるけれど、その意図を表現することに失敗している。だから、肝心の死んだ動機がわからなかった。いや、わかったのだが、それは観客の親切心からであって、説得力はなかったというのが正しい。そこがとても残念だった。

とはいえ、藤原竜也、鹿賀丈史、美波はじめ、キャストの豊かな表現力には感服した。すばらしい演劇だと思う。

でも、ぼくなら・・・、と思わずにはいられない。いつか創りたい。
posted by Kagege at 18:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・芸術

2007年04月05日

歌声の科学

NTTの榊原さんが翻訳してくれました。ずっとこの本の内容を紹介したいと思っていたんですが、英語だったため挫折しておりましたが、これで勧められます。とりあえず発声とは何ぞやを科学的に知りたい人はこの本を読んでください。お勧めです。

posted by Kagege at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・芸術

2007年01月29日

シェイクスピアの朗読を楽しむ

シェイクスピアの音声ファイルを探していて出会ったのが、Wired for Booksのシェイクスピアのページ。です。

意味が分からなくても聞いてるだけですごく楽しい。最高。
これだけのコンテンツがただってのはすごすぎますよね?

ついでに原文が全部読めるサイトへもリンク

目で追いかけながら聞いているとそれだけで結構贅沢な時間が過ごせます。
posted by Kagege at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・芸術